医者が信頼できるできないについて
まずは、表題について最初に言いますが、医者個人の力の差は確かにあります。
腕の良い医師にかかることは、もちろん良いことです。
ただ、手術などのない内科治療に限っては、それよりも病院単位で見た方が良い場合があります。
そう言う話です。
確かにおどおどしている研修医より、どっしりのベテラン医が安心という意見が多いかもしれません。
まあそれはそうなんですけど、ここでは、ちょっと見方を変えて、看護師さんとか薬剤師とか、周りのスタッフの良し悪しをみるのが、病院の判断に良いと言う話をしたいと思います。
重要なこと:頼りない医師がオドオドしている → しかし看護師とコミュニケーションとれている。
これなら、まあ少し安心です。
理由を説明します。
特に救急病院なんかだと、研修医より看護師の方がよく病気のことをわかっている、もしかしたら診断も看護師にやらせた方がいいのでは、と思うことすらある。
つまり、医師がポンコツでも周りが良くて、意思疎通ができていれば及第点の時があるよ、っていうことです。
自分が指導する立場なら、まずは(優秀なあの)看護師の言うこと聞きなさい、と言うでしょう。
悩んだら、もちろん自分に相談にこいだけど。
他の分野で考えてみてもちょっと当てはまると思う。
例えば、総理大臣とか大統領とかの権限あるけど、官僚のトップあたりが結局色々決めて動くことも多いじゃない。
他には、大きい会社の社長とかも同じ。
要は、誰も社長が直接毎回営業に来たり、工場で朝から組み立てすると思わないでしょ?
ということです。
医師は、大統領ほど偉いわけではないけど、言いたいことは同じです。
看護師さんや薬剤師さん他が、結局注射したり簡単な治療や指導はすることになるわけです。
なので、優秀なスタッフは、ちょっとずつ経験を積んでよく実践で勉強している、診断能力も高ければ治療の流れも頭に入っているわけです。
ペーパードライバーの研修医ごときがかなう要素なんてないです。
だから、医者だけみて、ヘボだから病院だめで即チェンジが必要というわけでもない。
特に緊急でない、ちょっとした病気でみてもらうような場合はそう。
実働部隊が優秀で、ちゃんと機能していればオッケーです。
これは頭に入れといて損はないと思います。
医師を選んだ方が良い場合
もちろん、医師を選ばないと後で後悔する場合もあります。
外科治療(内科でも胃カメラ治療とか心臓カテーテルとか)ある場合は、医者の力の差が大事になるので、近くの悪い評判の病院より遠くの良い評判の病院を勧めます。
一回主治医になっても、嫌ならいやと言うことが大事。
同じ専門の医師でも意見がまるで違う人多いから、患者さんとの相性の良し悪しはあります。
ちょっと古いけど、白い巨塔みた人は、東教授と財前五郎とか思い浮かべるとイメージしやすいかもしれません。