第19回 スティーブ・ジョブスのスピーチ

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いろんなスピーチや講義がYoutubeで聞けるようになったのは、本当に素晴らしいことです。

念のために20代以下の人たちに言っておきますが、私が子供の頃にはもちろんYoutubeなんてありませんでしたし、動画情報もほぼテレビから得られるものに限られていました。

もちろん一般日本人がステーブ・ジョブスのスピーチを聞くことができる機会も限られていました。

Youtubeから、2005年に彼がスタンフォード大学の卒業生に向けたスピーチを聞くことができます。

(YoutubeでSteve Jobsで調べたら、すぐに見つかります。和訳付きの動画もあります。)

他にはビルゲイツのもありましたし、トヨタ自動車の豊田社長のスピーチ(英語です)もありました。

どの方のスピーチも面白いし、人生のためになりますが、個人的に一番心に響いたのがジョブスさんのスピーチです。

点をつなぐ話

ジョブスさんは、話の中で3つのストーリーを紹介しています。

一つ目は、点を繋ぐこと

二つ目は、愛と喪失について。

三つ目は、死について。

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これだけだと良くわかりませんね。

順に話をします。

点をつなぐと線になりますが、今いる時点では人生の線は見えず、将来のことはわからないと彼は言います。

そして、将来今の時点のことを振り返ると、それが線となっているということです。

この話の中でもっとも大事なのは、「自分を信じて今を精一杯生きていれば、自分の人生の線が出来上がった時良かったなときっと思えますよ」、というメッセージでしょう。

将来を不安に思い、動けなくなる人も多いかもしれませんが、勇気を出して一歩を踏み出しましょう。

自分は、そういうメッセージだと解釈しています。

これだけでも素晴らしい話です。

でも、あと二つ話は続きます。

大好きなものと喪失について

この話では、ジョブスさんが大好きな・熱中できることを若いうちに見つけることができたことは幸運だったと述べています。

そのあと、挫折をして自分を見失いそうになった話にも続きます。

恋人探しであれ、仕事探しであれ、自分が熱中できる何かを探し続けなさい、と彼は締めくくります。

中の下
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個人的には、一番印象が薄い話になりました。

割と一般的な話に思えたからかもしれません。

ジョブスさん自身の経験を混ぜて話てくれていますが、特に私はパソコン分野に強いわけでも、Appleに執着があるわけでもありません。

Macユーザーですが(笑)

ですので、知らない話も結構あったりして、そこはただ、「いろいろあったんだな〜」という感じでさらっと聞いていました。

死について

三つ目の死については、すごく心に響きました。まずは、

No one wants to die…

(Stanford Commencement Address by Steve Jobs, 2005.)

からの話です。

全体のスピーチからしたら結構と後半の方ですね。

彼は、死は避けることができないが、生命にとってとても大事な発明である、と話しています。

これは、すごいです。

生命の進化にとって、新しい個体ができ、古い個体がいなくなることは必要なことです。

自分も死は望みませんが、生物全体のことを考えた時に必須であるともわかります。

生物学のことをどこで学習したのか、それとも感覚的に悟ったのかはわかりませんが、すごく深いです。

スピーチでは、さらに、今は君たちは若いけど、すぐに立場が(老人と)逆になるよって言っています。

そんなことあるか?って聴衆は聞いているように見えますが、多分そうです笑

なぜならば、動画に出ている聴衆も、もうすでに、30代、40代になっています。

あと長くても数十年すれば、ジョブスさんの言っていたことが現実になります。

まとめ

だからどうなんでしょうか?

我々の時間は限られているので、人のせいに・人のために人生を使うなんて考えない方がいいのではないか?

ジョブスさんは、そのように続けます。

もはや有名になってしまった言葉かもですが、以下に自分の一番好きな部分です。

Don’t let the noise of others’ opinions drown out your own inner voice. And most important, have the courage to follow your heart and intuition. They somehow already know what you truly want to become. Everything else is secondary.

(Stanford Commencement Address by Steve Jobs, 2005.)

周りの日本人を見ていると、他人の目を気にして判断を間違えるパターンはとても多いです。

「私がいないと職場が回らない。」

よく聞く言葉です。

冷たいようですが、

あなたが思っているより、あなたがいなくてもなんとかなります

私の実際の経験から同じことが言えます。

そんなことを言い訳にして、心を腐らせるくらいなら、どうせ短い人生、本当に情熱を傾けられることに熱中する方が幸せです。

Everything else(本当に大事なこと以外の全てのこと)は、secondary(二番目)です。

おまけ

ビルゲイツのスピーチは、社会貢献をたくさんしようという話が多かったように思います。

豊田社長のスピーチは、洒落が効いていて話がうまくて面白かったです。

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